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帯状疱疹の痛みは誤解されているのではないか

症例1

58歳 女性 事務員

昨年末より仕事が忙しく身体が疲れていたら、今年元旦右背部に軽度の痛みが出現。
1月3日に右背部の疼痛部位の左斜め下に皮疹が出現。
4日夜より、眠れないくらいの強い右側胸部痛が出現。
5日、皮膚科受診し帯状疱疹の診断、抗ウイルス薬 アセトアミノフェンの内服によっても夜間の強い右側胸部痛が改善しないため 当クリニックを紹介される。

図1(受診時に患者さん自身が記載した疼痛部位と皮疹部位)

皮疹の部位から右第4胸神経領域の帯状疱疹。
主訴の右側胸部の自発痛は皮疹部位から離れており 皮膚の炎症の痛みではないことは明らかである。(図2)
深呼吸により右側胸部痛が誘発される。(運動痛)
炎症による侵害受容性疼痛と神経障害性疼痛が除外されたため筋膜痛と考えて、罹患筋診断を行なう。

頸椎下部から胸椎上部の後屈および左回旋により主訴の右側胸部痛が誘発され、さらに第6頸椎~第4胸椎(C6~Th4)棘突起の右側を指で圧することにより主訴の右側胸部痛が誘発されたため、主訴の右側胸部痛はC6~Th4レベルの多裂筋・回旋筋に生じたトリガーポイントが原因の筋膜痛と診断。 診断名は筋膜性疼痛症候群である。

図2(疼痛部位 皮疹部位 ×トリガーポイント)

C6~Th4レベルの多裂筋・回旋筋のトリガーポイントに対しトリガーポイント鍼療法を行ない、その晩から夜間痛は改善して眠れるようになった。
深呼吸時、体動時(左回旋時)の痛みが残ったため、それらが改善するまで計7回の治療を行ない、治療は終了した。

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