2.従来の疼痛発生メカニズムに基づく痛みの分類

疼痛の発生メカニズムに基づく痛みの分類は、一般的には、

  1. 侵害受容性疼痛
  2. 神経障害性疼痛
  3. 心因性疼痛

とされています。(図1)

痛みは、基本的には、身体に痛み刺激(侵害刺激)が加わることによって発生します。身体に加わった侵害刺激は、侵害受容器(一次ニューロンと呼ばれる知覚神経細胞から末梢に伸びた神経線維の末端にあります)というところで電気信号に変換され、その電気信号が神経線維を伝わって、大脳皮質の体性感覚野というところに到達して、初めて痛みとして認識されます。(図2)