症例3
56歳 女性 主婦
6月3日、右眉毛の上の皮疹に気づく。
その後 右頭頂部 後頭部に痛みが出現。
日頃より時々頭痛があり 後頭部はいつも痛む部位であったが 頭頂部はいつも起こる頭痛とは異なる痛み。
8日、皮膚科を受診し、帯状疱疹の診断を受け、抗ウイルス薬とカロナールが処方される。
右頭頂部 後頭部の痛みは改善しなかったが睡眠障害をきたすほど強くはなかった。
しかし帯状疱疹の痛みは難治性の神経痛になる可能性があると聞いていたため、9日、神経ブロック治療を希望して当クリニックを受診。 右三叉神経第1枝の帯状疱疹を確認。
痛みは図6の通り。
胸鎖乳突筋の伸展動作(頸部の右回旋+後屈)にて頭痛が軽快することを確認。
頭痛は胸鎖乳突筋が罹患筋として発生している筋膜痛と考えられたが、患者さんが保険診療を希望したため星状神経節ブロックを試行。
星状神経節ブロック試行後頭痛は改善する。
経過を観て、疼痛が増強した場合 トリガーポイント治療が必要になるかもしれないことを伝える。
1週間後の16日電話にて 受診時の頭痛はその後みられていないことを確認。
帯状疱疹急性期
抗ウイルス薬の投与
痛みに対しては筋膜痛の診断(罹患筋診断)を行なった上でトリガーポイント治療
帯状疱疹慢性期の痛み
筋膜痛の診断(罹患筋診断)を行なった上でトリガーポイント治療